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―チョウトンボの翅パターン―

夏、上空を群れになって蝶のように舞うチョウトンボはまさに夏の風物詩。最近ではこの光景も少なくなったようですが、幸い当地ではこの光景がまだ見られ6月下旬頃から羽化し始め8月下旬までその姿が見られます。

この蝶のように見えるのは一つに幅広い後翅持っている事、それと翅が透明でなく濃い色が着いている事などではないでしょうか。
ところでこの翅の色のパターンはよく見ると一つではありません。そこでこのパターンを観察結果から前翅と後翅に分け分類しますと下の表のように8パターンの組み合わせが考えられます。

そこである日(7/11)三つの溜池(A、B、C)で観察したチョウトンボを下の表に基づいて分類しますと5パターン分けられました。(表の文字は例えばA1ではAは溜池の場所、1は個体を表わします)それ以外の3パターンのチョウトンボが実際にいるのかどうかは今後の観察が待たれますが、私の昨年の写真や種々の図鑑の写真を見る限りこの3パターンは見ることが出来ませんでした。以下にこの5パターンの写真を紹介します。
なお、このパターンいついては「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」(東海大出版会)では地域変異として、下の表で云うと(前翅1と後翅2)の組み合わせが通常型で(前翅1と後翅1)の組み合わせが南日本に出現率が高いとありますが、それ以上は言及されていません。

今回はチョウトンボの出始めですので数は少ないので数の分布は調査できませんでしたが、多くなる夏の最盛期には数の分布も調べて見ようと思っております。また翅の色では大きく分けますと黒っぽい金緑色のものと紫藍色の2種がおります。実際には紫藍色が多く見られますが表のB2のように黒っぽいのも見られます。

チョウトンボ(トンボ科)全長=32〜41mm 撮影日時:2002.7.11 10〜12:00

(前翅1と後翅1)型のB1
前翅の先端が黒いので「つま黒型」といわれ南日本で出現率が高いとの事です。

(前翅1と後翅2)型のA2
前翅の先端に僅かに黒色部が存在しますので前翅は(前翅1)型に分類しています。

(前翅2と後翅2)型のA3
写真では判り難いですが前翅先端は透明で前翅は(前翅2)型に分類しています。

(前翅2と後翅3)型のA4
後翅の先端部に僅かに黒色部がありますので後翅は(後翅3)型に分類しています。

(前翅2と後翅4)型のB2
これは前後翅とも先端が透明です。また色は黒紫色をしていて前掲の写真のような青っぽさがありません。

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